中山道 歩き旅

 2015年 5月J上旬 横川駅 〜 坂本 〜 軽井沢

 前回、横川駅前まで歩いたのが2012年9月上旬
 あれから2年と8か月も経ってしまっている。ちょっと間が開け過ぎたか。

 理由の一つにこの先の碓氷峠を越えるにあたり、今までの街道歩きでは太刀打ちできないと
 トレッキングをはじめたのだが、意外やトレッキングにはまってしまい暇ができると山へ繰り出し
 本来の目的の峠越えが先延ばしになってしまいました。

 そんな峠越えですが、GWの休みを利用してやっと越えられました。




 横川駅から軽井沢駅までの峠越えルートです。

 画面をクリックすると別画面で少し拡大して開きます。




 こちらは、昔の中山道碓氷峠越えの絵図です。

 こちらも、画面をクリックすると別画面で少し拡大して開きます。
 ルート図よりも峠越えの雰囲気が出てますよね。

 たぶん、現代よりも道が整備されていて歩きやすかったと思います。




 こちらは、碓氷峠勾配図。峠の熊野神社までず〜っと登りです。
 こちらも、画面をクリックすると別画面で少し拡大して開きます。


 今回の歩行の記録です。

 横川駅前 から 軽井沢駅前まで

 携帯している万歩計では
 歩行距離 : 約15Km(実際にはもう少し歩いていると思う)
 歩   数 : 26131歩

 注)使っている万歩計は、一定の時間内にある歩数以上でないと
   カウントしない仕様になっているので山道でのゆっくりした歩数は
   カウントしてくれません。




 高崎駅で 朝 食 に駅そばをいただき。

 今回は、たまごに山菜に天かすの朝食用というのを選んでみました。

 そういえば、高崎から安中まで歩いた時にも駅そばをいただいていた。
 あの時の冷やしかけそばが右上の写真。
 今回、メニューに無かったような。
 改めて思い出すと復活してほしい一品です。

 信越本線で高崎駅から横川駅へ

 信越本線というぐらいだから
 信州(長野)と越後(新潟)が結ばれていた
 線路ですが、長野新幹線ができ
 今年3月には金沢まで延長して
 北陸新幹線となり
 信越本線はズタズタ状態。
 高崎からはここ横川で途切れています。





 横川駅前

 朝の8時では「峠の釜めし」屋さんもまだ開いていません。
 駅を下りたのは、数名のトレッキング姿の人と訳のわからんおばさんグループが一組。

 横川駅を出て突き当りのT字路を左に曲がるところから本日の街道歩きスタートです。
 前回、この横川駅にヘイヘイの体で辿り着いたのは苦い思い出です。(汗 

 横川の茶屋本陣

 この先の横川関所を通過前に順番待ちで
 休んだり身支度を整えたりしたところです。

 このお家は、実際に生活されているので
 中に入ることはできません。
 





 横川の 関所跡

 右上写真は、「おじぎ石」といって
 「通行人はこの石に手をついて手形を差し出し通行の許可を受けた」
 と記されています。

 そんな、関所に

 安中侍マラソン「安政遠足」ののぼり
 そう、今年は5月10日にここを現代の侍が
 安中から熊野神社まで駆け上がるのです。

 このマラソン大会は、速さを競うより
 コスプレを競っているところがすごいです。


 

 横川を通過し坂本宿に行く手前の薬師坂

 現在の車道は、左に大きく周っているので、この坂は昔のままのような気がします。
 坂を登った先、長〜い直線の道を挟んだ坂本宿に入ります。
 こちらの宿は、中山道を作るにあたって集落のなかったところに作られた宿です。
 なので、当時からこんな真っ直ぐな道だったようです。

 この先は、宿場を通過して奥に見える刎(はね)石山に入ります。




 左上は、坂本宿内の本陣。明治のときには学校として使われていたそうです。
 その他、再建された建物も含めて当時の面影を忍ばせる家を散見できます。



 横川の宿を通過して、なにやら給水塔の脇道(農道)を通過した先が
 碓氷峠の峠越え登山口です。ここから急な山道になります。

 ここまでで1時間10分ほど経っています。
 休憩と山道用に装備を整えました。

 なんて、トレッキングポールを出すだけです。

 出迎えたのは、杉林の小道。

 つづら折りの急な山道を登って行きます。
 

 

 途中にある「柱状節理」という岩

 火成岩が冷却・凝結するときに亀裂を生じて
 自然に四角または六角の柱状に割れたもの
 だそうです。

 なぜか、割れて落ちている石が積み上げられている。
 ここを通る人が積み上げているようです。
 

 覗(のぞき) という場所です。

 通過してきた坂本宿をきれいに眺めることができます。

 逆に西から来た旅人は、この眺めを見て
 やっと平地に戻れると思ったのでしょう。
 なんせ、西から木曾の山、和田峠、碓氷峠と
 山の中ばかりだったのだから。

 



 のぞきを過ぎるとだいぶ山道も急でなくなるのですが、だらだらと登りが続きます。

 街道沿いの木々ですが、杉林は近代の植林でできたのではないかと思います。
 本当は、右上のような雑木林だったと思います。

 なんてことを思いながら、花粉症の私は杉の木が嫌いなだけです。

 掘切跡

 豊臣秀吉の小田原攻めで
 北陸・信州軍を松井田城主が
 防御しようと道の両側を
 掘り切った場所。

 ここで待ち構えたのでしょうね。

 

 防げたとは聞いてないので、多勢には敵わなかったのだろう。




 なぜか、廃屋と化した別荘が2軒


 

 2軒の別荘の近くにあるリゾートホテルの廃屋とバス

 これらの廃屋は、なんでも、ここをリゾート開発しようとして頓挫した後らしい。
 今は車の通れるような道ではないが、改めて見ると
 以前は軽井沢方面から車が入れたようだ。

 こちらが、以前は車が通れたであろう道。

 両脇から土砂が崩れ
 真ん中あたりは雨水で流され削られ
 今は、普通の車は通れません。
 

 ちょっと広い場所い出ました。

 陣場ケ原という場所ですが
 ”原”というほど広くありません。

 右が、御巡幸道
 明治天皇が御巡幸した道。
 バイクが置いてある脇左が旧中山道。
 

 今回は、中山道街道歩きなので旧中山道に入ります。

 じつは、今までの峠道は侍マラソンのルートでそれなりに整備されているのですが
 マラソンルートは、右の御巡幸道を使うためこの先は、けっこう荒れていて
 倒木が道を塞いでいるところが多々ありました。

 中山道にこだわらないで峠越えだけなら御巡幸道のほうがいいかも
 こんど歩くことがあったら、御巡幸道を歩いてみたいと思います。

 途中にあった渓流です。

 まだ、水を持っていたので
 飲みませんでしたが
 顔を洗ったら気持ちよかった。
 

 


 

 完全に雨水で流されえぐられた山道。 やっと、右手からの御巡幸道と合流。

 今回の峠越えですれ違った人々。
 ゴールデンウィークということもあり峠を下ってくる多くの人とすれ違ったのですが
 今日は外国の方々のツアーでもあったですかね。

 外国の方々は、全て欧米系の方々なのですが
 男性の二人連れとすれ違ってから、女の子2人連れの家族。
 そのあとに年輩の10名ぐらいのグループとすれ違いました。
 日本人とよりも外国人のほうが多かった。

 あと、日本人ですがマウンテンバイクで下ってくる2台もいました。
 礼儀正しくてすれ違う時には、バイクから下車してくれました。

 碓氷峠 到着です。

 左下でイスの座っているのは
 くまさんのぬいぐるみです。

 ここまでで4時間40分

 


 

 熊野神社

 群馬県と長野県にまたがっていて、社殿も群馬と長野にまたがっています。
   拝殿の仕方が記されているのですが、両方に拝殿して
 群馬と長野では微妙に違うのが戸惑いました。


 

 峠にあるお店の一つ見晴館で休憩

 力餅と力水をいただいてしまいました。
 峠に到着してから拝殿してお休みして1時間の休憩。

 さあ、おまち軽井沢に下りましょう。

 峠の道沿いに
 たぶん坂道に合わせて低い位置に設置されている
 カーブミラー

 自撮りしてみました。

 首に巻いたタオルは今回使用した新兵器。
 汗のニオイを消臭してくれるのだそうです。
 汗ふきに重宝しました。
 

 

 峠を越えたところで軽井沢の街までの道なのですが
 本来の中山道は、車道にかき消されてほとんど道でない状態。
 わずかに設置されている「中山道」の小さな立札を頼りに歩きます。

 それも途中で見失ったので後は適当に歩いたのが本音。

 軽井沢銀座の端っこに到着。

 さっそく、キャキャの
 おねえちゃんがいました。
 


 

 左上写真が旅館”つるや”さん。 軽井沢宿があった時からのお宿のようです。

 その先に向かうと、右上のご覧のとおりの賑やかさ。
 オシャレなおねえちゃんや上品なマダム。
 トレッキング姿の私には似合わない場所です。


 

 そんな似合わない場所ですが、休憩を兼ねておしゃれなアイスをいただいてみました。

 軽井沢銀座を出ると、ななめ左が軽井沢駅、中山道はななめ右の道へ入ります。


 

 軽井沢銀座を過ぎると、静かな別荘エリアに入ります。
 そんな道をテクテクと進んで
 珍しいロータリーの交差点。ここを今回のゴールとします。

 お帰りは、軽井沢駅まで歩き


 

 新幹線に乗って、なんと高崎まで乗車時間15分で到着。
 「中山道歩き旅」では3回(3日)かけて歩いているのですがねえ。
 すごいですねえ。

 やっと越えた中山道・碓氷峠ですがこの先まだまだ長いですねえ〜。

 この先は、何年か先にお泊り計画でも企てて歩いてみたいですね。
 

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