'24 2月 只見荘

 昨年11月に車で行って宿泊した「只見荘」
 帰宅して直ぐに冬の「只見荘」を予約しました。

 先月には日帰りで只見線を周ってきたところですが
 今回は、只見線に乗って只見駅前の「只見荘」に泊まってきました。

 妻も行くということでALL鈍行はちょっとキツイので
 一部、新幹線を使うルートを考えていたのですが

 こんなのを見つけてしまいました。
 JR東日本管内の新幹線も含めて
 一日乗り放題で10000円
 略して ”キュン・パス” です。

 もっとお得に使えるパスなのですが
 今回の旅行でもちょっとお得なので
 こちらを使わせてもらいました。


 2月14日(水)

 旅の始まりは
 高崎駅から新幹線に乗って大宮駅へ

 本当は、両毛線というローカル線で
 東北線の小山駅へ向かう予定でしたが
 キュン・パスで新幹線使いました。




 大宮駅で東北新幹線に乗換て郡山駅まで
 (キュン・パスで2回まで使える指定席をここで1回使用)
 大宮駅を出たところで大宮駅で買ったお稲荷さんを朝食としていただきました。
 持参したコップの中は赤ワインです。
 妻にバレないようにマイボトルから注いだのですがすぐにバレた。



 郡山駅からは磐越西線の快速あいづ1号に乗換て会津若松駅まで
 この快速列車、普通運賃で乗れるのですが指定席が14席だけあります。
 今回は指定を確保しました。
 (2回まで使える指定席をここで使い切りました)



 指定席は、会津磐梯山が見える進行方向右側をゲット
 左側は猪苗代湖なのですが湖まで線路が離れているので湖はほとんど見えません。
 欲を言えば、2列目を取ったのですが2列目は窓の配置が良く無くて
 1列目か3列目が良かったです。

 リクライニングシートはとても快適でした。
 こういう快適な鉄旅を味わってしまうと貧乏鉄旅が出来なくなります。



 会津若松駅で途中下車し駅前のラーメン屋さんで昼食
 このラーメン屋さんは8月末に寄ったところで美味しかったので再来しました。

 2人とも頼んだのは麺は太麺のシコシコであっさり醤油味。
 今時600円の安さは申し訳ないよう。
 今回は2人でシェアして餃子もいただきました。
 5個あったのですが写真撮り忘れて残り2個で撮影
 & ビールもシェア



 コンビニでビールやおつまみなどを買って
 駅前の 白虎隊 と 赤べこ にご挨拶

 良い席に座りたいので早めにホームに行って只見線の乗車口に並びます。



 先にホームに停車していたのは会津鉄道の車両
 真っ赤なオシャレな車両で座席も特急のような座席、いつか乗ってみたいですね。
 会津鉄道が出た後に只見線の車両が入ってきました。

 鉄好きそうなお客に交じって高校生も並びます。
 高校生にとっては鉄マニアはいい迷惑なのかな。



 山間に入ったところで
 沿線の積雪も多くなってきました。
 といってもこの時期にしては今年は少ないですね。

 高校生達もほぼほぼ降りて車内も空いてきたので
 雪景色を眺めながら
 コンビニで買ったビールをいただく




 会津川口駅に到着
 列車すれ違いのため30分ほど停車します。

 普通なら30分も停車なんてイヤになってしまいますが
 只見線だと小休止で駅前に行ってみたり周辺の景色を眺めたりで
 皆さん楽しんでいます。



 構内には除雪車も待機していました。



 沿線に時々見える集落
 屋根の色が赤や青や黒やでパッチワークのようです。
 雪が積もっていると余計にはっきりしていいですね。



 只見線は只見川を縫うように走ります。



 ダムがたくさんあって堰き止められた水が川幅を大きくし流れが緩やかな景色を作り出しています。



 時々先頭に行ってこんな写真も撮ってみたりして



 只見駅に到着しました。今日はここで下車です。

 最初の1時間ぐらいは寝ていたのに、雪景色と雄大な川の流れに興奮して
 浮かれきっている 妻



 10分ほど停車した後、列車は新潟県小出に出発。
 私たちも一緒に手を振りました。



 先月はここで降りずにこの列車に乗り続けて帰ってます。



 本日お世話になる駅前旅館 ”只見荘”
 駅舎が見える部屋を用意してくれました。
 列車旅好きには最高の部屋です。

 部屋の鍵には
 大きな樹の札と鈴が付いて
 裏には部屋の名前が刻まれています。


 さっそくお風呂に入ってしばし休憩



 18時01分 会津若松行きの最終列車が出て行きました。
 列車を見送ったところで夕食



 季節の山菜、きのこ、川魚
 手作りの郷土料理など
 地元の素材を生かした
 心づくしの料理ばかり

 こんな料理には日本酒(花泉)


 このあと、”こづゆ”という山の幸がふんだんに入った薄味仕立ての汁煮も出ました。



 つづきのお酒は、只見産のお米と酵母で造った米焼酎 ねっか(NEKKA)
 実はちょっと気になっていたお酒(焼酎)です。

 おススメのロックで頂いたのですが、まずは口に含む前に香りを堪能したら
 イモとも麦とも違うほのかな米のあまい香りがイイ。
 呑んでみたらスッキリ感が最高。

 とっても気に入ったので翌日の朝、駅前のインフォメーションセンターで買ってきてしまいました。

 デザートは
 りんごといちご

 今日はバレンタインなので
 チョコも付いていた。




 20時03分 小出行きの最終列車が出て行きました。
 小出駅に到着するのは21時26分
 さすがにこんなに遅い時間だと乗客は見えませんでした。

 最終列車を見送って、ちょこっと部屋呑みしておやすみしました。

 2月15日(木)



 目が覚めて外を見ると靄につつまれていました。



 真冬の只見、寒いのを覚悟していたのですが異常なくらい暖かい
 道には雪も無いので散歩に出てみました。

 気になっていたSLが置いてあるところまで歩いてみました。
 屋根が付いているので外から見た感じは残念感はありますが保存状態はとっても良かったです。
 只見線を走るSLは絵になったでしょうね。

 駅前には先週開催されていた雪まつりの雪像が残っていました。
 思ったよりもデカイのでビックリです。



 7時11分 会津若松行きの列車をお見送り
 朝靄の中に列車は入っていきました。さぞ、良い車窓の景色が見えるでしょうね。

 お宿に戻って 朝食 です。

 何度いただいても美味しいですねぇ
 ごはんおかわりしてしまいました。

 お味噌汁の具がマシマシで
 たぶん野生のなめこが
 たくさん入ってました。


 お宿をチェックアウト
 今回、福島割りというのを使わせていただいたので1泊2食8000円が
 3000円のクーポンが適用になって5000円で泊まらせていただきました。
 なんか、申し訳ないようです。
 割引になった分で駅前のインフォメーションセンターでたくさんお買い物ができました。



 9時30分 小出行き列車で帰ります。
 11月に来た時に早朝にお参りした三石神社への参道(山道)は雪に埋もれていました。



 今年は雪が少ないと言っても沿線は真っ白です。
 只見から新潟への国道252号は雪が消えるまで冬期通行止めなので
 新潟に抜けるにはこの只見線のみです。
 その只見線も2月末から3月上旬は雪崩の危険から運休となってしまいます。



 只見駅は日中4時間ほどしか駅員が滞在していないようで
 乗車時にキップを買うことができませんでした。
 乗車証明の発行機も無くてそのまま列車に乗り込みました。

 キップは列車内で車掌から発行してもらいました。
 いただいたキップはペラペラの紙でした。



 今は通行止めになっている国道252号
 今年こそ、この道をドライブしてみたいと密かに考えています。



 新潟に入って家々がポツポツと見えてきました。
 会津と新潟では家並みが随分と違いますね。



 小出からは上越線で三国山脈を越えます。





 水上駅で途中下車してみましたがなんとも寂しいですね。
 妻はジュラクホテルのパンを求めて歩いて行きましたが私は駅周辺をフラフラ



 SL転車台広場ってのが近そうなので行ってみました。
 展示されていたSLは屋根も無いのに場所によってはピカピカの金具なんかもあってとっても良い状態でした。
 転車台は時々高崎・水上間をSLが走っているので現役です。
 SLが回転しているところ見たいですね。

 14時20分水上発の列車に乗って高崎に15時25分に着きました。
 冬の只見線に乗って只見荘にお泊り
 いい旅でした。

 欲を言えばもっと雪がいっぱいで寒さも体感したかったかな。
 また、極寒の冬を狙って行ってみるのもいいかな。

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