'23 11月 会津

 8月の末に只見線に乗って只見に泊まった際に
 秋も来てみようと思い妻と車で訪ねてみました。
 

11月 7日(火)

 生憎の不安定な天気で、強風とバケツの水をひっくり返したような
 豪雨の中の東北自動車道を北上。

 

 辿り着いたのは、「宿場 大内宿」 (雨はほとんど止みました)

 

 大内宿は会津と今市を結ぶ会津西街道(下野街道・南山通り)
 という重要な街道の宿場町の一つでした。
 福島県会津地方の会津若松からちょっと南のところです。

 大内宿
 TVや写真では度々観ていて
 いつか訪れてみたいと思っていました。

 宿場入口の駐車場に車を駐車
 駐車料金は500円でした。

 駐車場内の案内所で
 左の地図をいただいて
 宿場に入ります。
 

 

 宿場の入り口には「大内宿」の大きな看板がお出迎え。
 右にカーブして宿場のメインストリートへ

 

 昼食のお目当ては、”三澤屋さん”の”高遠蕎麦”
 ”高遠そば”と名乗るのは三澤屋さんだけで他のお店は”ねぎそば”です。
 事前の確認では人気のお店なので休日には2,3時間待ちになるとか
 11時頃に入ったら1組待ち。まだ昼食時間には早いけど順番待ちとしました。

 待つこと10分程度で席に座ることが出来ました。
 大きな旧家をそのまま使った店内はお客さんでいっぱい。

 

 付け合わせのコンニャクと漬物が出てきて、しばらくして”高遠そば”のお出ましです。
 冷たいかけ汁に”からみ”と”かつお節”かかってりっぱな”ねぎ”が添えられています。
 お箸の代わりに”ねぎ”でお蕎麦をいただきます。時々、”ねぎ”をかじっていただきます。
 口をお椀に付ければいただけますが、お箸のように”ねぎ”でそばを持ち上げるのは難しいです。

 食べ終えたころにはねぎも短くなっていました。
 実は、観光地のお蕎麦なんて期待していなかったのですが、すご〜くおいしいおそばでした。

 食事も終えてお店を出た時には待ちのお客さんがたくさんいて
 待ち時間も40分になっていました。
 早くに食べることができて良かったわ〜

 小雨が降る中をメイン通りを歩いて宿場の奥まで
 

 

 目指したのは子安観音の脇の集落を一望できる見晴台。
 時計回りで周ろうと辿り着いたのが急で狭い石段。他に遠回りの緩やかな道もあるようですがこちらを上ります。
 ”大内宿”の紹介で良く見る風景が広がっていました。遠目に見える景色は江戸時代のままですね。
 帰りは反対側の細い石段。こちらの方が上ったときよりも長いように見えます。

 下から見ると山の中腹に人がいっぱい。
 メインストリートもたくさんの人です。
 

 

 宿場町の中央辺り、入口から行くと左手に大きな柱の鳥居があります。
 真っすぐと長い田んぼ道を進んで行くと高倉神社にたどり着きます。

 

 右手に鳥居が見えて、森の中に入って行ったら立派な神社がありました。
 神社の奥には立派な杉の巨木が鎮座。

 

 神社側から見た大内宿。旧宿場というより良く見る山間の小さな集落ですね。

 

 帰りは大内宿街道沿いのお店を見ながら帰って
 不思議なげんこつのような食べ物が気になって食べてみた。
 ごはんを握りつぶしてみそ塗って焼いたなんか懐かしい味の食べ物でした。

 ふと、どこの観光地でも売っているアンティークな形のエンピツ削り
 いつもなら絶対に買わないのですが、品がアルコールランプなのと箱付き。
 安ければ買おうかなと思ったけど、値段が書いてない。
 おじさんに値段を聞いてみたら、「わからんなぁ〜、いくらなら買う?」と言われたので
 100円とも言えないので500円と言ったら、交渉が成立しました。

 妥当な値段かなと思ったのですが、他の店に行ったら同じ品が700円で売ってました。
 しかも、箱なんか無くてね。ちょっと、得しちゃいました。

 

 大内宿を出た後は今晩のお宿”只見荘”へ
 国道289号線の一部をひた走ります。
 天気はいまいちですが、紅葉がキレイでした。

 

 お宿に到着したのは16時頃。8月末に続いて二度目の宿泊です。
 今回は2人なのでちょっと広くてきれいなお部屋でした。

 

 16時20分着、16時30発の小出行き列車が到着
 前回はこれに乗って会津若松から来ました。
 降りたのは地元の方3名で只見荘の宿泊者はいませんでしたが
 車内には”鉄”らしき人が沢山乗っているのが見えました。

 

 お風呂をいただいて、18時30分から夕食をいただきます。
 お食事会場には2人組が私たちを含めて2組。1人の方が2人。
 宿泊者としては別の食堂にお仕事で宿泊している人が数人おられるようです。

 美味しい料理をいただきながら日本酒をいただきました。
 いただいた日本酒は花泉と花泉辛口、花泉ロ万(ろまん)の3種です。

 グラスが只見がデザインされたオシャレなものになってました。
 駅前のお土産屋さんに同じものが売っていたので買ってきました。

 写真には写っていませんがこちらのお蕎麦が美味しくて
 新蕎麦のこの時期に再度泊まりに来ています。
 今回のお蕎麦には山で取れた自然のなめこも入っていて
 いっそうおいしいお蕎麦でした。

 おいしいお酒とお蕎麦を頂いたのでそうそうに 「おやすみ」


11月 8日(水)

 只見の朝です。

 

 部屋の窓からは駅前のお土産屋さんが見えます。
 今日は、昨日の不安定な天候から一変して良い天気になりそうです。

 

 早朝の散歩に出ていたら、小出駅からの只見駅に7時着の列車が到着するところでした。

 

 散歩で訪れたのは大きな岩をご神体としてまつっている三石神社(みついしじんじゃ)です。
 この鳥居から先は山道に入ります。早朝なので熊さんと遭遇する可能性が高いので
 お宿の部屋のカギに付いている鈴を鳴らしながら山道を登っていきました。

 山の中腹に3つの岩があって
 一の岩は、開いている岩穴に頭を入れて祈ると頭が良くなり頭の病気が治ると言われていますが
 頭を入れるには狭いし怖いしで入れませんでした。
 二の岩は、泪岩と呼ばれていて岩からしみ出る水を目につけると目の病気が治るといわれていますが
 目に入れるほどきれいな水とも思えないのでこちらもパス
 三の岩が写真の「縁結びの岩」で岩には小さな穴(孔)が開いていて
 この岩に”こより”を通した5円玉を結べば縁が結ばれると言われていますが
 こよりも5円玉も用意して来なかったので縁があるようにお願いだけしてきました。

 

 熊に遭遇することなく無事にお宿に戻って、ゆっくりと朝食をいただき
 小出に向かう9時半発の列車を見送りました。
 前回はこの列車で小出に向かっています。

 

 只見線沿線を会津若松方面に紅葉を愛でつつ訪ねたのは会津本郷の酔月窯。
 ナビに住所をセットして向かったのですが
 街の中の狭い路地裏の先にありました。

 なんでも妻が若い時に訪れたことのある窯で
 昨日の大内宿内で酔月を扱っているお店の方と
 話が盛り上がって予定していなかったのですが訪れることになりました。
 

 今回は、陶器は買わないというお約束だったのですが、困ったものです。

 予定外の所に行ったので
 酔月窯を出た時には昼食時となってしまいました。
 会津若松市内の”めでたいや”というお店へ
 ここは春に訪れた時の候補の一つだったのですが
 歩いて行くには大変なところだったので
 候補から外れたお店です。
 一番人気の醤油ラーメンとソースかつ丼のセット
 どちらも会津若松ならでは味で
 満足な昼食となりました。
 

 

 食後に訪れたのが ”鶴ヶ城”
 お城の名前は土地の名前を使うという決まりがあって”会津若松城”とも呼んでいます。
 城内の説明を読んでみるとどちらも正しくどちらも同じように使われているようです。

 春にも訪ねているのですが天守閣内が改装中で入れなかったので
 今回は天守閣に入ることが出来ました。
 やっぱりお城は天守閣に入るのがいいですね。

 

 天守からみた飯盛山方面。

 

 会津若松市を後にして訪れたのが広ーい猪苗代湖の畔にある”野口英世記念館”
 子供の頃に一度来ているはずなのですが妙に施設が新しいなと思ったら
 2019年にできたばかりの館でした。

 

 最初に野口英世の生家に
 貧しかったと言われていますが、けっこう大きな家でした。
 移築かと思ったら場所も大きさも変わらずに当時のままだそうです。
 本当にここに生家があったのですね。
 英世は上京するまでの19年間をここで過ごされたそうです。

 他所で地主だった昔の農家とか見ることがありますが
 家だけだと貧富の差はそんなになかったのかなと感じます。

 

 家の中には囲炉裏があって、ここで1歳半のときに左手を大やけどしちゃったのですね。
 館内におられた野口英世のロボット。動いておしゃべりします。
 若いころのようで普通にかっこいいお医者さんでした。

 高速に入る前にインター近くの道の駅に立寄り
 最後のお土産探し

 今回はTシャツは買うまいと思っていたのですが
 目に入った”起き上りこぼし”のTシャツが気に入り
 またまた、買ってしまいました。

 買ったら古いのを処分したいのですが
 なかなかできない。
 
 これで 春 夏 秋 と只見を訪れることができました。
 のこりは 冬 ですね。

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