'23 春 会津若松 乗り鉄の旅
 Sub Title1 秘境ローカル線 只見線 を行く
 Sub Title2 歴史の息吹が聞こえる会津若松市を散策 

 3月29日(水)

 いつかは走破してみたいと思っていた”只見線”
 やっと走破することが出来ました。

 

 運賃として使ったのは ”青春18きっぷ” ぜんぜん”青春”じゃないけどね
 今回の旅行で2日分、残り3日分は日帰りで適当に使いました。

 自宅からバスで高崎駅へ
 高崎駅8時23分発の上越線に乗車し水上駅9時31分到着

 

 水上駅9時44分発の上越線に乗り換えて小出駅11時22分到着
 ここから只見線に乗り換えて会津若松駅に行くのですが1時間50分の待ち

 

 普通ならイヤになってしまう待ち時間ですが、ローカル線の列車旅なんてこんなものです。
 丁度昼時なので駅前の食堂でビールをいただきながら”味噌かつ丼”をいただきました。
 ビールを頼んだら枝豆が付いてきた。

 小出駅の只見線発車時刻表です。
 5時36分の後が13時12分
 その次は16時12分
 会津若松まで行くのはこの3本だけです。

 ちなみに、18時03分と19時59分は
 途中の大白川までです。
 こりゃ生活として使うのはキビシイですね。
 

 

 お昼をゆっくりと頂きましたが、まだ発車まで1時間近く残りました。
 駅前にはなにも無く人もいないのでホームで待つことに

 ホームに行ったら先客が3名いました。みなさん私より年配の方みたいでした。
 会話している声が聞こえて”鉄オタ”っぽい会話をしていました。

 私は、とっても天気が良くて周りにはまだ雪が残っているのに3月末とは思えない暖かさで
 日向ぼっこしながら周りの山々を眺めていました。

 左の列車が会津若松行き2両編成の列車です。

 待っている間に上越線の列車が小出駅に到着し乗り換えの乗客が流れてきたので乗車口に並びます。
 後ろの方と話したのですが、みなさん”鉄”ですね。

 

 発車20分ほど前にドアが開いたので乗車。会い向かいの1人座席進行方向に座れました。
 もう1本乗り換え列車が到着し乗客が流れてきたところで座席はほぼ埋まりました。
 平日でこの混み具合なら休みの日は座れない人もいるのだろうな。

 

 小出駅を出発した列車は長岡方面に進んで直ぐに右側に進路を変えホームから見えていた魚野川を渡りました。
 雪解けの水で水量豊かです。魚野川はこの先で信濃川に合流します。
 奥に見えるのは八海山です。八海山、美味しい日本酒です。

 

 田園地帯を進んだ後に30分もすると山に入りました。 まだ沢山の雪が残っています。
 並行している国道252号線はまだ冬季通行止めのようです。
 車道の雪がたんまりと残っています。ここに来るまでの途中で除雪していました。

 

 川の反対岸に長くスノーシェルターで覆われた国道が見えます。
 2度ドライブで来たことがありますがこれを見ていたらまたドライブに来たくなりました。

 

 只見の町が見えてきました。只見駅到着です。

 

 ここで停車時間が約20分もあります。
 普通ならイヤになってしまうところですが、みなさん喜んでホームに出て写真を撮ったり
 駅前のお土産店に買い物に行ったりしていました。私も駅舎まで行ってみました。

 右上の写真は只見を出発して直ぐの景色です。

 

 並走している只見川は山中でも川幅広いですね。
 流れも緩やかでこの川と山の眺めが人気のあるところなのでしょうね。

 車窓の下の雪は国道のスノーシェルターに積もっている雪です。

 

 広ーい田園地帯に入りました。線路の先に見えるのが会津若松の街のようです。
 直線なのになかなか到着しないなと思ったら線路は一度南下してぐるっと回っていました。

 

 17時24分会津若松駅に到着。乗車時間 4時間12分
 駅の観光案内所で観光資料をいただいて構内のお店をチェックしホテルへ

 

 本日から2泊する駅前のワシントンホテルです。
 2005年7月にも車で来て泊まっています。
 同じホテルに泊まろうと思った訳ではないですが
 旅行支援の適用のホテルで選んだら同じホテルになりました。
 それにしても18年前と同じ建物。流石に部屋の設備には古さを感じますね。

 夕食です。

 ホテルの近くのスーパーで買ってきました。
 会津らしいものをと思ったのですが
 近辺にはそれっぽいお店も無く
 スーパーにもそれらしいものはありませんでした。
 まあ、こんなのがハズレのないところですね。
 

 たくさん歩いたわけでもないのだけど疲れて酔っぱらって 「おやすみ」

 3月30日(木)

 会津若松市で迎えた朝です。

 

 部屋の窓からは磐梯山が見えます。ちょっと霞んでいます。

 なにも朝の用意をしていなかったので部屋に備え付けのポットでお湯を沸かして
 お茶を淹れ、昨日手に入れた観光資料で今日はどうしようかと考えました。

 8時30分頃となり街に繰り出し

 朝食は ”駅そば” です。

 昨日、到着した時に”駅そば”があることを確認し
 明日の朝食は”駅そば”だなと決めていました。
 昔はちょっと大きい駅には必ずあった”駅そば”ですが
 最近、少なくなりました。
 美味しくて手軽で私は好きなんですけどね。

 ちょっと贅沢に海老天にしてみました。
 

 

 今日は一日、会津若松市内観光です。

 七日町通りと鶴ヶ城を周ろうと思っていて
 その程度ならプラプラと歩いて周ろうと思っていたのですが
 市内を周遊するバスのフリー乗車券が600円なので使うことにしました。

 乗車券を駅前のバス案内所で購入。ちなみにバス内での購入は出来ません。

 写真のバスは”ハイカラさん”です。”ハイカラさん”には同じ車体で赤い車両もありました。
 ”あかべぇ”は一回り大きい大型バスでした。

 ”あかべぇ”が時計回りに周遊。”ハイカラさん”は反時計周りに周遊しています。
 先に来た”あかべぇ”に乗車。狭いエリアを周っているのかと思ったらとっても広いエリアでした。
 一周すると1時間ぐらいかかります。

 とりあえず半周ぐらいなところの鶴ヶ城三の丸口で下車

 下車したところにあった案内図です。

 下方から入城し
 天守閣はリニューアル中でしたのでの
 天守閣は登らずに周りをぐるっと周って
 右側に抜けました。

 天守閣には
 またいつか来た時に登りましょう。
 

 

 立派なお城ですね。石垣もお堀もしっかり残っています。
 本丸跡は広い芝生の公園になっています。

 

 城内には桜開花の基準木がありちょっとだけ開花していました。
 夕方の地元のニュースで午後に市長が来られて開花を確認し開花宣言したと言ってました。

 お城を出て丁度良いバスが無かったので七日町方面に歩いてみました。

 

 左上は酒蔵です。市内には酒蔵が何軒かあって酒蔵周りをしようかと思ったのですが
 お酒を買う気が無い(買いたいけど重くなるので買わない)のに入るのは申し訳ないので止めました。

 「野口英世青春通り」なんてのがあったので歩いてみました。
 途中の「野口英世青春広場」に像がありました。
 野口英世が高校生の時にこの辺をたむろしていたらしいです。

 

 七日町(”なぬかまち”と読みます)通りには古い建物が点在していました。
 観光客相手の民芸屋さんも点在していましたが興味無いので素通り
 この辺で昼食に”会津カレーやきそば”を食べたいと思ったのですがお店が無くて諦めました。
 まあ、真剣に探す気も無かったのだけど。

 

 昼食は、”元祖煮込ソースかつ丼 なかじま” さんへ

 馴染みの卵とじのかつ丼でもなくキャベツを敷いたソースかつ丼でもない ”かつ丼” でした。
 これが期待していた以上に美味しくて食べに来てよかったなぁ〜と思った。
 昨日、味噌かつ丼食べているのでかつ丼続きになっているけどね。

 

 お店を出て通りを歩いていたら通りの先にお城が見えました。
 城下町っていいですね。

 右上の建物は市役所です。確認したら庁舎整備中でこの建物を残して奥に新庁舎を繋げて造るようです。
 確かにこの建物は後世に引き継いで欲しいですね。

 

 まだ時間があったので”ハイカラさん”に乗って飯盛山に行ってみました。

 ”山” っていうぐらいだからこの階段を上っていくんだよね。

 右横に有料エスカレーターがあって
 しきりに「上がるの大変だよ〜 エスカレーター楽だよ〜」って女性の録音ボイスが流れている。
 確かに階段上るの辛い方もいるだろうからこういった施設はありがたいけど
 アナウンスがなんともいやらしくて意地でも使いたくなくしっかり自分の足で上りました。

 白虎隊19士のお墓をお参りしたのですが、悲しい所ですね。

 右上写真は、白虎隊が自刃した場所からの鶴ヶ城です。お城が真ん中あたりにポツンと見えます。

 飯盛山の帰り道にあった ”さざえ堂”

 中をグルグルと上がるのですが
 上りは下りは別ルートになっているらしいです。

 めんどうなので入りませんでした。

 

 さて、夕食ですが
 わっぱ飯で有名な田季野さんに行こうと思ったのですが
 ホテルからはけっこうな距離があって
 駅で田季野さんのわっぱ飯を売っていたので
 これを買ってホテルでゆっくり頂こうと決めました。

 ひとりだと、部屋でのんびり食べる方が気楽なんだよね。
 包み紙には”只見線”って書いてある。
 今回の旅にぴったりだね。
 

 ということで2泊目は歩き疲れて「おやすみ」

 3月31日(金)

 最終日です。

 当初の予定は、帰りは郡山に出て東北線に乗って
 宇都宮でギョウザでも食べて帰ろうかと思っていたのですが
 もし早起きできたら帰りも只見線でかえろうかということも考えていました。

 早起きできたので
 会津若松 6時 8分発の列車に乗車しようと駅へ

 こんな早くに客はいないだろうと思っていたら
 ホームに着いたら車両入線前なのに既に人が並んでいました。

 1両編成の車両が入線しドアが開いて流れ込むように車両内へ
 4人ボックスの窓側進行方向の座席を確保できました。
 

 出発時点で座席はいっぱい。 乗客は、ほぼ ”鉄” です。

 

 途中の塔寺駅なんだけど駅舎のドアに”熊出没”の注意が!!!
 列車を下りて熊出没と言われても困るよね。

 やないづの駅には赤べこが沢山。柳津町が赤べこの発祥の地なんですって
 発祥地は山の中なんですね。

 

 第一鉄橋に入るところでアナウンスがあり列車はゆっくり走行してくれました。
 川面に列車が写って感動的だったのだけど、写真では伝わらないですね。

 

 途中にはいくつかダムがあってダム湖の水面が広がっています。
 小出から来るときには見難かったダムですが会津若松からだとよく見えます。
 行きも帰りも只見線を利用したけど景色は会津若松から小出に向かう方が良いようです。

 

 

 上下線の車両交差ために時々数分の停車。 みなさん喜んでホームに出ます。

 

 たま〜に先頭に行って前方の写真を撮ってみたり、逆の車窓の景色が良さそうなので車両内を移動したり
 乗客が鉄マニアばかりなので気兼ねなく移動できます。

 

 只見の町に入りました。

 

 今日も只見駅で20分ほどの停車です。ここでは乗務員の引継ぎを行っているようです。
 今日は駅前のお土産店に行ってみました。
 今回の旅ではTシャツは買わないと思っていたのですが
 ”Tadami”のTシャツがあったので買ってしまいました。 
 生地がいいなと思ったら mont bell の商品でした。

 かなり山奥を走っているので
 またまた先頭に行って写真撮ってきました。
 
 

 

 

 まだ沢山の雪が残っていますね。新潟県側に入っていると思います。

 

 

 10時41分小出駅到着。11時10分発の上越線水上行きに乗り換えます。

 水上到着が12時56分なので
 電車内で昼食

 手前の紙に包まれているのが
 昨日、会津若松で買っておいた惣菜パン

 窓の所にあるのが
 網クッションでカモフラージュした
 赤ワイン 「呑み鉄」です。
 

 

 左上の写真、眼下に線路(鉄橋)が見えます。
 線路はぐるっと回って写真に写っている線路に出ます。
 ループトンネルと呼ばれている線路です。

 でも、列車に乗っているとぐるっと回っていることが解りません。

 

 12時56分水上駅に到着
 水上で乗り換えの高崎からの折り返し列車がきました。
 13時14分発高崎行きに乗車 普通列車は乗り換えが多いですね。

 このまま帰っても良いのですが
 まだ明るいのでちょっと寄り道

 渋川駅で降りて吾妻線に乗り換えます。

 時間があったので駅前に出てみました。
 駅前、きれいになったけど昔の方が賑やかだった。
 昔、最終列車に乗り遅れて
 この駅で一晩寝たことがあります。
 

 

 八ッ場ダムの建設により移設された川原湯温泉駅前のキャンプ場

 整理されて施設も整い過ぎて私には縁の無いキャンプ場です。
 誰かキャンプしているかなと思ったけど、誰もいなかった。

 

 長野原草津口駅で下車し戻ります。
 駅前には高台の住民のためにエレベータと高台への橋ができています。

 

 ホームから八ッ場ダムの上流(端っこ)が見えました。

 

 今回の旅行最後の乗車
 乗客の少ない車内から沿線の桜を愛でながらのんびりと帰りました。

 おしまい

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