'18 夏 in 立山黒部アルペンルート

 今年の夏の旅行は、念願の「立山黒部アルペンルート」だ。


 以前から行ってみたいと思っていたが
 日帰りで気楽に行けるルートでなく
 あまりにも雑多な乗継に
 調べる前に行くのを頓挫していた。

 今年は、行ってみようと思い立ったが
 自分で個々に手配するのは面倒かと
 4月にJRのビュープラザで
 パンフを入手し乗物から宿まで
 一括で申し込んでおいた。

 

 すっかり忘れていたら旅行間近になった。
 なので、今回は事前の調べをあまりしていない。


 パンフに掲載されていたルートがこれだ。

 「黒部渓谷パノラマ展望ツアーとアルペンルート満喫コース3日間」

 

 1日目

  北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅で下車、富山地方鉄道の新黒部駅から宇奈月温泉駅へ
  宇奈月温泉のホテルにお泊り

 2日目

  黒部渓谷鉄道で「黒部渓谷パノラマ展望ツアー」
  オプションで
 ”未知の体験 トロッコ電車と関電竪抗エレベーターでいく!黒部渓谷パノラマ展望ツアー”
  ツアーを終えて富山地方鉄道で立山へ移動しホテルにお泊り

 3日目

  立山アルペンルートで立山ケーブルカー、高原バス、立山トンネルトロリーバス
  立山ロープウェイ、黒部ケーブルカーと乗り継いで「黒部ダム」へ

  またまた、関電トンネルトロリーバスに乗って長野側へ出て
  特急バスで長野駅へ行き、北陸新幹線でお帰り

 8月26日(日)

 夏の旅行の始まりです。

 

 今日は、宇奈月温泉へ行くだけなのでゆっくりと出発。
 まだお昼前ですが、旅行なのでお酒をいただき。

 あっというまに黒部宇奈月温泉駅に到着

 すぐに乗り換えて宇奈月温泉に
 向かっても良いのですが
 時間があるので新幹線の駅前を
 フラフラ。

 食事でもと思ったのですが
 そんなものは無かった。

 

 

 駅前のおみやげコーナーに立寄って、インスタのパネルがあったので
 アテンドのお姉さんにシャッターを押してもらった。

 2階のビジターセンターで崖登りの腕試し。(ウソ パネル写真)


 ちょうど良い模型があった。

 今日これから行く宇奈月温泉は
 左の写真の谷間に入って行った途中です。

 明日は、黒部峡谷鉄道で
 谷のもっと奥へと入ります。
 

 

 3日目の立山黒部アルペンルート

 上の写真の右隅から平らな部分へ立山ケーブルカーで登って
 比較的平らな部分を高原バスで移動し、トロリーバス、ロープウェイ、黒部ケーブルカーで黒部ダムへ
 ダムの左側の山の中をトロリーバスで長野へ抜けます。


 富山地方鉄道の新黒部駅から宇奈月温泉へ向います。

 先にホームにいたのですが、乗車口の場所が解らず
 後から団体が来て2両編成の電車はいっぱいになり
 座れなかった。

 まあ、いいかと後部車両の窓から車窓を楽しんだ。

 

 

 旅行のパンフに「宇奈月・くろべ食べ歩きクーポン」
 なんでのがあったので申し込んでおいた。お値段 500円でした。

 宇奈月温泉駅の駅前の観光案内所でクーポン券に引換
 クーポン券にはセレネ美術館の200円引きもありました。

 

 クーポン券は3枚付いていてアイスで1枚使い。和菓子の引換で2枚を使った。
 まあ、少しお得ではあるけどお菓子は試食程度ですね。クーポンが無ければ買わない。
 損ではないけど、残念ながらお得感は低いですね。

 

 

 昼食前に荷物だけでもホテルにと思いホテルへ行ったらチェックイン時間前だけどお部屋に入れた。
 今日のお宿は、「宇奈月国際ホテル」です。

 なかなか良いホテルです。特に突き出たベランダからの眺めがいいです。

 

 お部屋に荷物を置き、ちょっとお休みして身軽になったところで湯の街へ

 

 そうです。やっと 昼 食 です。

 卓上にあった満島ひかりさんのビールを呑んでいる美味しそうな顔に惹かれて生ビールを注文。
 白エビのかき揚げに、ちょっとお腹を満たしたいのでおこわの御飯。
 妻は、ヨモギのお蕎麦です。

 

 左上が宇奈月温泉駅からトロッコ電車の宇奈月駅間の道。
 右上が宇奈月温泉街の道

 どちらも平日なので人は少ないのですが、駅間はそれなりに人がいます。
 温泉街は、本当に寂しいものでした。 難しいですね。

 

 クーポン券に割引もついているので「セレネ美術館」に行ってみました。 宇奈月駅のすぐ近くです。

 平山郁夫氏の作品をメインで展示しているのですが、他に黒部を題材にした方の作品が展示されていました。
 絵から黒部の歴史を観ることができます。館内は撮影禁止なのですが、右上の絵のみ撮影可能でした。
 でも、大き過ぎてフレームに入らない。

 

 美術館に来るときに見かけた低速電気バス”EMU”。
 料金無料で温泉街を周っているようです。

 美術館前から乗車して温泉街めぐり。
 運転手さんがガイドもしてくれて、たくさん宇奈月について紹介してくれました。

 ミニバスを途中下車してホテルへ。
 ホテルのロビーでウエルカムドリンクをいただきながら途中で購入したシュークリームを頂きました。

 お部屋にもどり温泉に入って一休み。 お食事どころにて 夕 食 です。

 

 本日の「御献立」

 

 テーブル上には、食前酒に、前菜、お造りが並んでいます。

 本日のお酒は、日本酒 「立 山」 を選んでみました。

 その後、次々と料理が運ばれてきまして

 

 

 

 デザートで締め。

 お部屋にもどりまして「おやすみ」

 8月27日(月)

 旅行2日目

 

 妻は、早朝ランニングへ出かけました。私は、朝風呂浴びて荷物の整理。
 なかなか、戻って来ないなと外を見たら橋の上を走っていた。

 品数豊富、豪華 朝 食 です。
 こんな朝食をいただけるホテルの朝食は嬉しいです。

 

 トロッコ電車に乗って宇奈月駅から欅平駅まで。
 乗車電車と号車までは指定されていますが、席は自由です。

 本来は、工事用の路線です。
 隣の線路では、トロッコに資材を積んで仕事に行く準備をしています。

 

 

 乗車して早々に素晴らしい景観の連続。
 途中には、ダムや発電所施設も見えます。

 約80分の乗車。
 なが〜い時間、遊園地の列車に乗っている雰囲気です。

 欅平駅まででも充分なのですが、この先へ向かいます。

 

 

 黒い線が線路。赤い線は、登山道。
 黒部渓谷の大自然と電源開発の歴史を体感できます。

 各自ヘルメットをかぶって右下の欅平駅から左上へと進み
 スイッチバックで右に進みます。

 トロッコ電車を下車し、竪抗エレベーターで200m上昇。
 トンネル内を徒歩で移動し、最後に急な階段を上って外へ出た。

 そこから、登山道を歩いて展望台へ

 

 竪抗エレベーターです。本来は、人が乗るものではありません。
 資材を積んだトロッコ車両がそのまま乗ります。
 なので、レールがエレベーター内まで伸びています。

 このエレベーター、昭和14年完成のものでアメリカ製だそうです。
 戦争すると解っていたら売ってくれなかったろうにと
 ガイドのおじさんが言っていました。

 

 竪抗エレベーターを降りた先のトンネル。湿気で曇っています。
 この先が、高熱で難工事となった「高熱隧道」です。
 高熱隧道とは逆のトンネル内を歩きます。

 

 トンネルを出て登山道へ約20分のトレッキング。
 山歩きしている私にとっては見慣れた道ですが、歩いたことない人には怖いでしょうね。

 歩き終えた先の展望台からは晴れていれば立山連峰を一望できるのですがあいにく雲がかかっていました。
 それでも、なかなかの景色でしたよ。

 欅平駅まで戻って、帰りの列車まで時間があるのでここで 昼 食

 欅平駅には軽食きり無いと聞いていたので
 宇奈月駅で購入しておいたお弁当で昼食。

 クーポンと引き換えたお菓子もここでいただきました。

 ちなみに、欅平駅では軽食だけとの情報でしたが
 昼食程度の食事はあるようでした。
 

 

 まだ、時間もあるので欅平駅から峡谷沿いの道を探索。
 岩をくり抜いて作った工事用の通路なのだろうけど崩れ落ちないか考えると足が竦む。

 

 欅平駅から宇奈月駅までの帰りのトロッコ電車。

 たくさん歩いて汗もかいたし喉も乾いた。
 普通に飲み物と思ったのですが、酎ハイが目に留まった。

 妻も飲みたいというので2缶買い求めて、おつまみに普通じゃ面白くないので
 お土産用の白エビせんべいを購入。
 エビが一匹入ったおせんべい。これが美味しかった。

 ほろ酔い気分でトロッコ電車。座席は、ベンチなので寄りかかることもできず。
 ちょっと眠気を襲ってきたが、景色を楽しんで宇奈月へ帰ってきた。

 さて、ここからが厳しい乗換え。
 できれば宇奈月温泉駅16:05発の電車に乗りたい。
 乗換え時間は、11分。
 宇奈月駅と温泉駅との駅間は15分という案内だけど実際はそんなにかからない。

 とはいいながら、旅行でアクセクしたくないので焦ることなく移動したら間に合った。

 ちなみに、次の電車だと立山に1時間以上遅くなるのでやっぱり乗り換えられて良かった。

 

 そんなヒヤヒヤ・ドキドキで乗り換えた立山行きの電車ですが
 途中、寺田という駅で乗換えなければならない。うっかり寝込んでしまうと富山へ行ってしまう。

 ここは気を引き締めて寝ずに車窓を楽しんでいた。 ちなにみ、やはり妻は寝に入った。

 さて、この黒部地方鉄道。なんでも全国からいらなくなった車両を買い取って使っているとかで
 いろんな車両で運用しているらしい。

 昨日、宇奈月温泉までの車両は古いタイプで長距離乗るのは辛いタイプだった。
 あの車両で立山までは辛いなと思っていたら、乗換え駅までの車両は特急タイプだった。

 立山駅にはホテルからの送迎バスがお迎えにきてくれていた。
 送迎バスがあることは知っていたが、駅から近いと思っていたらとっても遠かった。

 泊まるホテルは、「立山国際ホテル」

 一瞬申し込む時に「エッ、立山ルートといえば
 日本最高所の「ホテル立山」と思ったら
 まったく違うホテルだった。

 まあ、お値段からしてここが妥当。

 

 ホテルに到着したのは18:40頃。
 お食事の時間は、19:30からということなので
 ゆっくりと食事前にお風呂に入ることができた。

 

 お食事処のテーブルの上には、紙風船とライチョウの折り紙が置いてあった。
 (写真の紙風船は自分で膨らませたものです。)

 子供のころに薬売りさんが家にもきていて、紙風船をいただいた記憶があります。

 

 箸袋に書かれていた富山の方言です。 これを見ながらお食事を待ちました。
 ちょっと笑える。

 そして、これが 本日の お品書き

 

 たくさん歩いたので、まずは、生ビール

 程よく、冷えています。
 

 

 


 ビールの後にいただいた利き酒3種。

 いくつか組み合わせがある中で
 右から「立山」「満寿泉」「辛口 玄」
 というのをいただいてみた。

 「満寿泉」が香、濃くとも良かった。
 でも、食事には「立山」かな。

 

 

 ご飯にお吸い物をいただき、最後のデザートでおしまい。

 明日は、立山黒部アルペンルートを通過して長野に出て帰ります。
 朝、早いので早々に おやすみ

 8月28日(火)

 旅行3日目 (最終日)

 朝 食 は、バイキングです。

 取り過ぎないように注意したのですが
 やっぱり多くなります。
 

 ゆっくりと立山アルペンルートを回りたいので早朝に出ようと
 7:20のバスをお願いしておいたのですが、生憎の雨
 途中でトレッキングするのは無理なようなので8:00に変更してもらった。

 立山駅に着いて、いらない荷物は配送してもらおうと持っていったら
 受け取り場所は、信濃大町駅だという。
 自分は、扇沢だと思い込んでいた。

 扇沢からは特急バスで長野駅に行くので大町で受け取れない。
 確かに、案内を見直すと信濃大町と書いてある。

 自宅に送ろうかととも考えたが、宅急便を扱っている所はまた別だというし
 どうせこの天気では歩き周るのは無理だから背負って持って行くことにした。

 

 旅行の申し込み時に 「雲上グルメクーポン」 もお申し込んでおいた。
 立山駅の売店でメクーポン券に引き換えた。

 一冊に6枚の引換券が付いていて、必要に応じて枚数で引き換えるようです。
 1冊1000円(2人分、2冊で2000円)

 この後に出てくるアイスクリームと白海老かき揚げそばとわさびコロッケと
 黒部餅でクーポン券をつかいました。
 合計で2800円ぐらいになりそうだからかなりお得です。

 乗車券も引換。

 立山から乗る立山ケーブルカーの
 時間が指定されます。
 

 この後の乗継の乗物は指定されないようです。

 

 こちらは、扇沢で撮った料金表
 自宅から日帰りなら扇沢まで車で来て、室堂までの往復を購入すればよいようです。
 これを参考に、今度は、天気が良い日に日帰りで来てみます。

 立山駅から立山ケーブルカーで美女平へ

 ケーブルに引かれて車両が坂を登ります。
 車両の中も階段状になっています。
 

 美女平は、雨でした。

 みなさんそのままバスに乗り換えているのですが
 一様ここでも時間を割いていたので次のバスに決めて駅前に出てみました。
 まあ、雨の中を歩き周るほどのところでもないと次のバスの待ちとなりました。

 団体が来て別の団体の列に並んだから別のバスかと思ったら
 搭乗となったら団体列で割り込んできた。

 団体の中に入りたくないと思ったが、団体と一緒のバスになった。
 なんかシステムとしておかしいぞ。

 

 高原バスから降りたところが 室 堂

 ちなみに、立山ホテルはここにあります。国際と付くのとえらい違いです。
 まあ、宿泊料金も違うのでしょうけど

 どうも、ここがアルペンルートのトレッキングするメインの場所のようです。

 小雨だったので北アルプスで最も美しい火山湖といわれている「みくりが池」まで歩いてみましたが
 途中から本降りとなりました。
 晴れていればすばらしい景色なのだろうけど、ごらんのとおりガスに囲まれています。

 ここも早々に駅に戻ってクーポン2枚でアイスクリームをいただきました。

 

 室堂から大観峰まで立山トンネルトロリーバスに乗ります。

 架線からパンタグラフで電気を得て動くのですが、車体はバスです。
 電車とバスの合体ものですね。今なら、バッテリーを搭載して電気自動車ですね。

 バッテリーの性能が現在ほどのものでなかったころの産物です。
 このあと乗る黒部から扇沢までの関電トンネルトロリーバスは、来年から電気バスに代わるそうです。
 立山トンネルトロリーバスそのあと電気バスになるのでしょうね。

 大観峰を下りて次のロープウェイの駅舎に向かうところで眼下に黒部湖が見えました。

 

 ロープウェイで黒部平へ下りていきます。

 早めに乗車の列に並んだので先頭の窓に座ることができたので
 ロープウェイに乗りながら近づいて行く黒部を観ることができました。

 

 黒部平に到着。大観峰ははるか上です。

 

 雨も止んでいたので付近を散策
 ここは、食べ物とかお土産とかたくさんありますが
 外を散策もおすすめですよ。

 

 こちらで昼食としていただいたのが「白エビかきあげそば」
 「星の空」というビールを呑みながら「わさびコロッケ」「黒部餅」もいただいた。
 これで、クーポン券は使い果たしました。

 

 お腹も満ちたところで黒部ケーブルカーに乗りまして黒部湖へ下りていきます。
 着いた先のトンネルをしばし歩くと

 

 黒部ダムが現れました。

 

 ダム上を歩きまして、反対側へ

 左側に下りたところ(ダム湖の反対側)で建物内でイベントが開催されており
 ちょうど小雨になってきたこともあって建物内で展示物を見たりビデオを拝見。

 

 左上写真の真ん中のあの山辺りが昨日行った宇奈月温泉の奥でしょうか。
 グルーッと廻って来たことになります。

 右上の写真は、展望台に上る途中で撮影しました。
 途中での写真が一番よいようです。

 配送できなかった荷物を背負っての階段登りは辛かった。

 

 黒部ダムもしっかり見たところで帰路へ

 関電トンネルトロリーバスに乗って扇沢へ向かいます。

 こちらのトロリーバスは来年から電気自動車になるそうです。
 最後の年となるということで乗物マニアも多いようです。

 子供の頃(たぶん、小学校低学年)に黒部ダムを訪れている記憶があります。
 ダムを見ての記憶はまったくないのですが
 狭いトンネルを走るバスに乗った記憶があります。

 ロープウェイやケーブルカーに乗った記憶はないので
 このバスに乗ってダムへ行き、また戻ってきているのだと思います。

 

 16:40発の特急バスに乗って18:30頃長野駅着

 朝は予定40分遅く動きだしましたが、帰りのバスは予定通りとなりました。
 やはり、黒部アルペンルートを楽しむとなると丸1日かかるようです。

 記念のお土産として買ってきたもの

 

 宇奈月のホテルで買った日本酒。お酒も良いが袋が気に入った。

 同じく宇奈月のホテルで買ったトロッコ電車のTシャツ。

 

 大観峰で買ったTシャツ。立山の標高と位置がプリントされています。
 いいなと思って買ったのですが、プリントが目立たないので
 何が書いてあるのか良くわからない。

 アルペンルート最後の扇沢で小説「高熱隧道」を買いました。
 「黒部の太陽」は、読んだことはないがなんとなくストーリーを知っている
 TVで映画を見ているのだと思う。
 「高熱隧道」は知らなかったので読んでみたいと
 レジ横に置いてあったので買いました。

 

 「ハサイダー」 何かなと思ったら破砕帯天然水で作ったサイダー
 (最近、巷ではびこっている変味サイダーではありません。)

 日本酒のKITKAT。ほんのり日本酒の香がします。

 ここ最近は、乗り鉄の旅が多くなっているが
 今回はちょっと変わり種の乗物の旅となった。

 さて、今度はどこに行こうか。

 妻の希望を聞いた方がいいかなとおもうのですが
 現実的な希望じゃないんだよなぁ〜

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