'15冬 北陸 金沢

 Sub Title 在来特急「はくたか」に乗ってカニを食べに行こう

 3月14日に北陸新幹線が開業し現在東京から長野まで運用している長野新幹線は
 北陸新幹線となって金沢まで運行される。

 現在の主な金沢ルートである上越新幹線越後湯沢からほくほく線経由の
 特急「はくたか」はなくなることになる。

 これは、乗っておかなければと密かに考えていたのだが
 妻にその思惑がバレて「私も行きたい」となった。

 久々の夫婦での旅行です。


 1月 24日(土)

 上越新幹線で越後湯沢まで、空いているだろうと思ったらスキー・スノボー客でいっぱい。

 高崎7:37発 MAXたにがわ401号(ガーラ湯沢行き)
 ⇒越後湯沢8:06着 所要時間29分

 越後湯沢8:20発 はくたか2号(金沢行き)
 ⇒金沢10:53着 所要時間2時間33分

 かかった時間は、乗り継ぎ時間も入れて3時間16分



 特急「はくたか」

 行きで乗った車両の先頭は、こんなお顔をしていました。
 いつもにも増して写真を撮っている方が多かったような

 仕事で年に1,2回直江津まで乗ることがあるが特に思い出深いこともなく
 改めて車両なんて確認しなかったけど
 いくつか違う車両があるようです。



 乗り込んでさっそくのワイン。 朝からお酒は? と思ったのですが
 ワインぐらいなら良いかと駅の売店で買ってしまいました。
 まったく関係ないけど、信州ワイン。
 このワイン、思惑と外れてかなりフルーティーでした。

 妻がいるから当然ですが、他にお菓子やらなにやら買っています。

 出発するとさすが雪国越後湯沢、車窓の外は雪でいっぱいです。



 その後日本海に出て海岸線を走ります。
 海が見たくて右側の席をしっかり押さえました。
 しかも、景色が良く見えるように2列に一つの窓の後方。

 まあ、今回の目的の一つは「はくたか」に乗ることですから
 ここはしっかり押さえます。

 北陸新幹線 高架

 途中で並行して見えた
 北陸新幹線の高架。

 試運転の新幹線が
 見えたらと思ったのですが
 見えませんでした。


 ワインも飲みきり
 結局、ポケットに忍ばせておいた
 ウィスキーをチビチビ。

 列車旅行の醍醐味です。



 金 沢 駅 に到着

 

 駅を出ると「新幹線が春を連れて、やってくる。」の横断幕がお出迎え。

 駅は開業に向けて工事中のところが多くて
 多分、内情は期限ぎりぎりでやっているようです。

 てっとり早く観光するのにはいいかなと
 先に午後の観光のために定期観光バスの予約を入れておきます。

 

 観光バスの出発時間が13:25 昼食をとるにも早いし
 少し動いたほうがいいよなということで
 駅から15分ほどの近江市場へ。
 北陸のおいしいものたくさんです。

 ぐる〜と廻ってさて昼食をと思ったらどこもすごい行列。
 駅に戻って昼食にすることに

 近江市場で小腹に入れたのが「どじょう蒲焼」「近江町コロッケ」

 右上の黒っぽいものはどじょうの蒲焼。一口で食べられるようなしろもの。
 これは旅の思い出に食べておきました。どじょう臭さはまったくありませんでした。

 左上のコロッケは2つ購入。エビのコロッケとカニのコロッケ
 どちらもおいしく、特にエビのプリプリな食感が良かったのですが
 でも、お値段もそれなりに良くて
 やっぱりコロッケは普通の肉ジャガイモがいいです。
 そんなコロッケを食べながら駅に戻った。

 間違えようのない駅への道なのですが、地下横断道から地上に出た時に方向を間違えたのか
 駅から来た道と違うことに気付いた。 携帯GPSで位置を確認。あわてて経路修正。
 なにやら、路地裏を歩いて駅に戻りました。
 まあ、金沢の昔からの路地を歩けて良かったかな。

 

 道には迷ったが、昼食の時間は大丈夫でした。

 事前に地元のお友達に聞いておいた回る方のお寿司屋へ。

 最初から地元でおいしいとされている「のどぐろ」の三点盛りを注文。(左上のお寿司です。)
 当然のようにビールも飲んでます。

 「がすエビ」も外せない代物。
 こちらはとってもおいしかったので2皿いただいてしまいました。(真ん中のお寿司)

 カニは夕食でのお楽しみだったのですが、お味噌汁だけいただき。

 たくさんいただいてしまいました。

 電車の中で呑んでいて、昼にもビール。でも、酔ってはいないと思ったのですが
 酔っていました。食後に入ったトイレに毛糸の帽子を忘れてきてしまいました。

 トイレから出て数分で気付き戻ったのですが、もうなかった。
 まあ、さほど気に入っていた物でもないし、寒いと思って持ってきたのですが
 異常なほど暖かい日なのでいいかとあきらめ。

 定期観光バス かなざわめぐり

 料金は、一人2500円

 観光バスの同行者は
 申し込んだ時、座席番号が2番
 一番は空けておくことがあるので
 もしかして大型観光バスに2人きり
 貸切かと思ったのですが
 私達を含めて8名いました。
 


 

 一つ目に周ったのが 天 徳 院

 多少はガイドブックで観光名所は調べておいたのですが、紹介されていないお寺。
 場所も市内から外れていたようです。

 なんやろなぁ〜 と思ったら
 加賀藩三代藩主前田利常公の正室で徳川二代将軍秀忠公の次女「珠姫」のお寺でした。

 何やら、住職のお話が長くて、そのあとにからくり人形劇を見せられたら
 寺の中をを見る時間が無くなった。
 まあ、住職としては観光バスが周ってくるということで頑張ったんだろうなあ〜。

 

 つづいて長町武家屋敷跡へ移動

 加賀藩の中級武士が住んでいたところだそうです。今は、高級住宅街。
 江戸時代の面影が感じられます。

 寒いと思って完全防寒で来たのですが、暑かった。

 

 長町近くの喫茶店でいただいたコーヒーとお菓子
 観光料金に含まれています。2500円では申し訳ないような。

 今回、観光バスで一緒になったみなさん。
 私達も時間は守るほうなのですが、それ以上に守られていて
 集合時間の数分前にはバスに戻っているようでした。

 時間ぴったしに戻るといつも最後でした。
 みなさん、お待たせし申し訳ありませんでした。

 つづいて、金沢の観光と言えば

 


 やっぱり 兼 六 園

 

 

 左下の桂坂で入園料(団体料金)一人250円をお支払い。

 ここはツアー料金に含まれていません。
 人によっては、兼六園は何回も訪れているのでお城とか別を訪ねたい人への配慮だそうです。

 今回は皆さん入ったようです。ガイドさんの案内で入園。
 上の案内図の右下から左隅まで移動し自由見学となりました。

 

 唐 崎 松 兼六園といえばこの松ですよね。

 雪吊りもしっかり張られています。

 雪をかぶった風景を期待したのですがごらんのとおり積雪はありませんでした。
 今一度、雪を見に訪れてみましょうか。

 

 この噴水は日本最古のものだそうです。
 ポンプなど使わないで、上にある霞ヶ池との水位で通常3.5m吹き出ているそうです。

 最後に訪ねた ひがし茶屋街

 夕刻の茶屋街はこれから園が始まるような雰囲気ですが
 今は、実際に茶屋として営業しているのは少ないようです。

 雑貨屋さんとかカフェになっています。

 格子に囲まれた石畳の道を歩いているだけで
 こんな街並みが残っている金沢っていいです。
 

 観光バスはこの後、駅に戻って解散なのですが、宿泊するホテルまでここから歩いていけそうなので
 ここで終わりとさせていただきました。ガイドさん丁寧な案内ありがとうございました。

 ホテルへの道すがら川沿いに茶屋街を発見。主計町(かずえまち)茶屋街です。
 こちらは今も営業されている店が多くあるようで
 夕暮れ時のためもあり幻想的な雰囲気を味わえました。
 ちょっと、得した気分。

 和菓子屋 森 八 さん

 金沢に来る前週にTVで放映されていたお店です。
 ホテルへの途中にあるので立ち寄りました。

 TVに映っていた社長ご夫婦に娘さんがおりました。
 TVより綺麗でした。本当に
 TV見ましたと挨拶したら、笑ってました。

 お店で買った和菓子。とってもシンプルなお品です。
 


 そんな、もうすっかり暗くなった道をたどってホテルへ

 今回宿泊したのは 白鳥路ホテル

 カニコースの料理があること
 朝の散歩に金沢城、兼六園が近いこと
 の2点を基準で選んでます。

 嬉しいことに、温泉もついていましたので
 ゆっくり足をのばして湯に浸かることもできました。
 

 さてさて、今回の旅行の目的、夕食のカニざんまいです。

 宿泊プラン名 : 金沢の冬のご馳走「カニ」を堪能♪
            北陸の限定グルメで気持ち高ぶる贅沢なご滞在


 もう、ワクワクのプランです。

 

 まず出てきたのが、”前菜 香箱蟹身出し盛り食前酒”
 この香箱蟹のおいしいこと。こんなおいしい物があったんですねえ。

 つづいて”吸物 蟹の身すり流し 三つ葉”
 しっかりとカニの身が入っています。

 

 ”造り 盛合せ”
 さすがに、こちらにはカニは入っていませんでしたがおいしいお刺身をいただきました。

 ビールをグラスでいただいていたのですが、こうなると日本酒ですね。
 一合づつ2種注文

 ”加賀鳶 翔” 酸味と旨みのバランスのとれたキレの良いすっきりとした辛口
 ”夢醸純米”  上品な吟醸香と、凛とした奥行きのある旨みが特徴的なお酒

 夢醸純米の方が香りも濃くもあり日本酒らしいお酒でしたが、呑みやすさで加賀鳶の方が良かった
 というのが二人の意見でした。
 加賀鳶の方が安いところをみると二人ともたいした酒好きではないのかもしれない。

 


 ”蓋物 蟹まんじゅう 花麩 銀あんかけ”
 かまぼこ風ですかね。
 これが、あんかけと良く合って
 上に乗っているワサビが味を引き締めるんだな。

 

 ”焼物 蟹味噌甲羅焼き”

 炭でじんわりと焼かれています。
 この味噌はこの後の御飯の友になって
 最後は、お酒を注いで残すことなくいただきました。

 ”揚物 蟹足天麩羅 五郎島金時 青唐”

 天麩羅ですが、出てきたときに
 普通にエビの天麩羅だよなと思っていて
 食べるときによく見たらカニ

 わ〜、カニ足だ〜 の感激ものでした。

 

 

 ”食事 蟹御飯 味噌汁 香の物”

 カニ御飯が出てきたときには、あまりのカニづくしにもう笑ってしまいました。
 それしにして、この御飯の器の美しいこと。

 最後に”果実 本日の果実”

 おいしくいただきました。 さすがに酔ったのでおやすみ。


 1月 25日(日)

 早朝、お散歩に
 まだ薄暗い6時30分頃です。

 

 いつものことですが、妻は元気です。
 毎回、旅行先で早朝散歩していると愛犬家の気持ちがわかります。
 (なんのこっちゃ)

 金沢城は、軍の施設になった後
 金沢大学となっていたのですが
 今は、公園となっていて
 ほとんどは芝生の平地なのですが
 こうして城を復興しているようです。
 

 金沢城の石川門から出て兼六園へ

 

 早朝は、入園が無料です。入口は限られていて城側中央の蓮池門から入りました。
 昨日も入っているので今回は散歩気分でぐるっと回ってお帰り。
 虹橋で写真撮影に来ていた方にシャッターを押してもらいました。

 

 金沢城に戻りまして、奥へと回ります。
 天守閣のあったところまで行きましたが、天守閣は創建早々に消失したとかで
 その後、再建することもなく樹木が生い茂る森となっていました。
 散策コースは、森林浴状態です。

 

 ホテルでいただいた散策コース順で歩いています。

 尾山神社の境内を通過。こちらの風変りな門、なんとなく見た覚えがあります。
 もしかすると二十歳の頃に来ているのですが、訪れていたのかもしれない。

 なんせ、夜行列車(寝台ではない)に乗って朝金沢に着き。
 金沢の大学に行っていた友達に、「今、金沢に着いたんだけど」と電話した覚えがある。
 当然ですが、来るなら先に言ってくれよと呆れられた。

 白鳥路というホテルの近くの通りです。

 こちらも歩いてみたかったのですが
 時間が無かったのと
 歩き過ぎなのでやめました。
 なんせ、5km以上歩いています。
 


 朝食です。

 

 バイキングです。
 和洋折衷のお料理に加え、旬の加賀野菜や郷土料理も取り揃えてあります。

 取り過ぎないように注意したのですが結構な量ですね。
 あと、カレーがおいしそうだったのでいただいてしまいました。

 

 食べ終えた食器を片づけていただいてゆっくりとコーヒーをいただきました。
 ふと見た照明がなんとも落ち着いた雰囲気でいいですね。

 ゆっくりしていたのでチェックアウトはギリギリの10時になりました。

 今日も1月末とは思えない暖かい日。
 コートなどいらないものをホテルに預かっていただくことに

 
 身軽となっての本日の移動は
 一日乗車券を利用してのバスです。

 一日乗車券は
 昨日の定期観光バスを申し込むときに
 買っておいたのですが
 ホテルでも売っていました。
 

 

 乗車券利用可能エリア

 主な所は、回れますが右エリアが、本数が少ないような
 バスの料金は、1回200円なので3回以上乗るならお得です。
 私達は、結局3回利用しました。

 そんなバスでまず訪ねたのが、21世紀美術館

 入館料無料と言われていますが 、正確には無料エリアがあるということで
 建物の中央部分は料金が必要です。まあ、無料エリアだけでも充分に楽しめます。

 

 美術館の周りは、芝の公園。何気に置かれているものも芸術品です。
 無料エリアから見たプール。プールの底は、有料エリアです。

 

 ブルー・プラネット・スカイ

 天井が四角に空いただけの部屋。見えるのは空です。
 でも、不思議と気の休まる空間でした。

 

 なにやら賑やかな壁絵の前のイスに座ると、先に見えたのが<雲を測る男>
 独房で鳥類が幾社になった実在の囚人の言葉に着想を得て作られたのだそうです。

 続いてまたバスで移動して「にし茶屋街」へ。バス停からは少し歩かなければなりません。

 

 昨日行ったひがし茶屋街に比べると規模が小さいか。

 そんな、にし茶屋街からちょっと歩いてらくがんのお店「諸江屋」の本店に行ってみた。
 折角なので記念にらくがんを購入。中身より箱がほしかった。

 

 寺町を歩いてバス停に戻り。犀川を眺め。対岸の4階建ての木造の建物が気になる。

 お昼時、バスで昨日も行った近江市場へ行ったのですが
 やっぱり人混みがすごくて、昼時ですがお腹が空いていないのと
 昨日からの寿司、カニざんまいで海鮮物はいいかなと

 予定では、海鮮丼も食べておこうとしていたのですが
 ホテルに戻って預けてある荷物を受け取り駅に行こうということになった。
 バスに乗ってグル〜と回るよりは歩いて行ったほうがはやそうなので歩いてホテルへ

 ホテルで荷物を受け取ると、バスは面倒とタクシーで駅へ
 そのタクシーの運転手さんとの話のなかで「ゴーゴーカレー」が話題になって
 昼は、軽くお蕎麦が食べたいねって言っていたのですが

 ゴーゴーカレーになっちゃた。

 さすがに重そうなので御飯が少ないメニューです。

 初めていただいたのですが
 このトロ〜としたル〜とサクサク・カツで
 やみつきになってしまいました。
 

 ちょっと遅めの昼食も済んで、後は駅でお土産なんかのお買いものTime

 といっても、お買いものしたいのは妻。私は付いて回るだけ。
 あまりに長いと「いい加減にして」と言いたくなってしまう。
 まあ、そこは、ぐっと我慢するのだが

 

 今回はいいところを見つけてしまいました。
 それは、利き酒コーナー♪
 早々に妻に「荷物持っていてあげるから、好きなだけ買い物していていいよ」と
 僕は、お酒コーナーにいるからと

 カウンターには、3つグラスが並べられて小皿にはおつまみ★
 選んだセットは”金沢”。他に”加賀”、”能登”なんてのがあった。

 並んだお酒は、左から「加賀雪梅」「風水人」「加賀鶴」

 雪梅と鶴は、似た系統で風味のあるお酒。
 風水人は、くせのないすっきりしたお酒でした。

 なんて、悪酔いするときは日本酒なので、日本酒は苦手(鬼門)なんですがね。
 風水人は気に入ったので買ってきました。

 ゆっくり買い物していてと言ったのに思ったより早く帰ってきた妻。
 いくつか買いたいものがあったようですが悩みつつ帰ってきたようだ。

 私に意見を求めたのですが、酔っ払いにそんなこと聞くなよ。
 「いいんじゃない買えば」と言ったら、買わなかった。

 余った時間を駅前のスタバでコーヒー。

 帰りの電車

 金沢発    16:20 はくたか21号
 越後湯沢着 18:53
 越後湯沢発 19:10 Maxたにがわ426号
 高崎着    19:39

 写真は越後湯沢で撮ったのですが
 能登から来た車両を金沢で連結したようです。
 

 帰りも日本海側の席を取ったのですが、ほとんど暗くなっていて見えなかった。
 妻なんて、ほとんど寝ていた。

 雪の金沢を期待したのですが、思いの外に暖かかったのがちょっと残念。
 でも、もう乗ることのできない特急「はくたか」に乗れたし
 カニざんまいしたし 満足です。

 さあ、今度は北陸新幹線で金沢へ行こう。
 
 

 おしまい

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