’12 四万温泉 積善館
'12 四万温泉 積善館
日本最古の湯宿

「千と千尋の神隠し」の世界へ


2月中旬、冬 湯治湯気分で妻と二人でお泊りです。

今回のお宿、元禄4年に開業。
300年以上経っているそうです。

元禄4年と言われてもピンときませんが
忠臣蔵事件の10年前と言われると、その経年に驚かされます。

積善館は、昭和初期の洋風・モダンな「元禄の湯」で以前から有名でしたが
最近は、「千と千尋の神隠し」のモデルになったということで人気です。
この赤い欄干の橋の上では、たくさんの方々が記念写真を撮っています。

そんなお宿に行く前に ちょっと遠回りして昼食


遠目には大きな農家に見えますが、お蕎麦屋さんです。
以前、Copenのオフ会で行き 気に入りました。

中に入ると、大きな絵がお出迎え。
以前も何枚か絵があったが ・ ・ 増えているような。 しかも、大きい。
帰りに看板を見たら、「画廊」という看板が追加されていました。

そんな、「画廊」兼「お蕎麦屋」さんですが、お蕎麦が「おいしい」。
(絵も「すばらしい」ですよ。)

今回は、温かい鴨汁のつけ麺をいただきました。
なぜか、チョコレートが添えられているのがジャマではないけど気になる。

途中のスーパーでビールやおつまみなどを買いこみ。
今回のお宿は、持ち込みOKです。

あとは、のんびりお宿までドライブ

車はどこに駐車したらいいのかなあ と思ったら
観光客を押しのけて赤い欄干の橋を渡り、玄関前を左に折れて
建物の間のトンネルをくぐり、川沿いの道に縦列駐車。
あまり多くは停められないようです。


実は、今回泊まる本館はと〜ても ロープライス。
(なんと、平日なら4,700円〜/1人)

その代り、お部屋係りはいません。
お布団は自分で上げ下げしてください。
これは、あの微妙な間合いを考えると自分でしたほうがいい。

夕食は、サービス程度のもの。しかも、時間は、18時から19時限定。
朝食も8時から9時限定で簡単なもの。

そんなお宿のフロントでチェックインし渡されたのが左上の地図。
途中には、右上のような曲がりくねった階段があります。
なんせ、本館の1,2階は300余年前に建てられたもの。
3階に増築したのだって、明治30年頃。
部屋までたどり着くのは、ゲームです。

初めての方で荷物の多い方は
部屋を見つけてから荷物を運ぶことをお勧めします。


やっとたどり着いた「お部屋」
思ったより広い。 8畳+3畳+ベランダ
窓からは、ななめ下にあの赤い欄干の橋が見えます。

さて、思ったよりも部屋も広くてきれいで良いのですが
(この部屋は、他の部屋より3畳分広いようです。)

暖房器具は、コタツと右上の温風機。この温風機が活躍してくれない。
布団は、敷布団1枚に掛布団1枚、毛布1枚とシーツが2枚。
寒いとは聞いていたが、思っていた以上に寒かったです。
時期が時期ですからね。お宿が悪いわけではありません。

そしてもう一つ
トイレが共同なのは解っていたのですが、男女の別がありませんでした。
異性が入っていたら遠慮しあっていたようです。

そんなレトロな本館ですが
積善館には他に「山荘」と「佳松亭」という2つの建物があります。
こちらのサービスは、いたれり・つくせりのようです。
お値段もそれないですが。

「山荘」が昭和11年の建物。「佳松亭」は昭和61年の建物だそうです。
これでも新しいとは言えないが、本館があまりにも古いので新しく感じる。


そんな建物間の見取り図がこれ

それぞれの建物をトンネルやら渡り廊下やらエレベータでつないでいます。
本館から佳松亭の「杜の湯」まではいい散歩になります。


左上の写真は、本館3Fのちょうど玄関の真上あたりの部屋。
宿泊用としては使用していませんが、日帰り入浴のお食事休憩用として使っているそうです。

右上の写真は、本館と山荘をつないでいるトンネル。
「千と千尋の神隠し」で別世界に入るトンネルは、これがモデルだといわれています。
この時期、トンネル内は温かでした。


夕食です。


大広間でいただきます。
自分で運べば部屋でいただくこともできるそうですが
19時には戻さなければならないことと
そもそも、部屋まで運ぶのは面倒なのでこちらでいただきました。

お料理ですが
簡単なお弁当がサービスとして出ますと案内されていますが
普通でもきちんとした食事ができる料理のようでした。

私たちが頼んだのは
プラス1,050円でお願いした「積善特製弁当」
四角い箱を開くと2段になっています。
他に、お刺身が一皿ついていました。
もう、これは、充分な料理です。

ご飯とお味噌汁にお蕎麦の椀は、係りの人(3人)に盛ってもらい
自分のテーブルまで運ぶます。

夫婦で生ビールいただいたのですが、飲んでいたのは私たちだけでした。
日本酒を軽くが数人。あとの方々は、飲んでいない。
大広間の中は、普通に静かです。
ちなみに年齢層は結構若かったです。


お風呂です


左上が本館に併設されている「元禄の湯」
昭和5年に造られた当時としてはとってもモダンなお風呂だったのだと思います。
今はそのアンティークさで人気を得ています。

もちろん今回の目的は、こちらに入ることです。
夜、早朝と2回入らせていただきました。

右上の露天風呂が佳松亭にある「杜の湯」
体を洗ったり、ゆっくり外を眺めるにはこちらがいいですね。
こちらも夕食前とチェックアウト前に入らせていただきました。
写真は、朝の雪景色です。

そのほかに「山荘の湯」と「岩風呂」がありますが
「山荘の湯」は貸切で空いておらず
「岩風呂」は覘いてみましたが入る気がしませんでした。
ちなみに「岩風呂」は混浴ですが
これは、2つに分けられないからだけのようです。


朝、起きたら雪が降っていました。

部屋の窓から赤い橋をパチリ「元禄の湯」に行くついでにパチリ。
橋の上の雪はその後除雪されていたのでいい時に撮ったと思います。


そんな、雪降る朝に朝湯を済ましていただく「朝食」

いつもの旅館の朝食に比べると質素ですが
このくらいで良いと思う。

おいしかったので、ご飯おかわりしてしまいました。

お部屋に帰って、もう一度お風呂へ行き。
チェックアウトは、10時ギリギリ。
みなさん同じですね。フロントは、渋滞でした。
まあ、急ぐわけでもなく「いいか」


チェックアウト後、温泉街をプラプラ
上州(群馬)の名物「やきまんじゅう」を当然のようにいただき
やっぱり、四万温泉ときたらお決まりのように
「柏屋カフェ」でランチ。

ちょっとお部屋が寒かったけど、やっぱり四万はいいなあ。
さあ、下界に戻ろう。

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