’06春 タイタニック造船業者総会in京都

はじめて明かされる造船業者達の素顔
見えてきた今後の大和の姿

各地のタイタニック造船業者が、古都京都に集まることになった。
長期に渡る造船業中に情報交換を行いお互いに助け合ってきた仲間であるが
顔を合わせるのは今回が初めてである。
昨年末の完了時期より話が持ち上がり今回16名の参加で開催となった。

かくいう私は未だ未完成であるが参加することに いざ、京都へ



春の京都は、観光客でいっぱい。15年ぶりに来た京都です。

京都には帆布製の鞄を作る有名なお店があったのだが「お家騒動」で大変なことになっていた。
そんなお店が最近名前を変えてオープンしたということで京都に来たついでに丈夫な鞄を手に入れに行ってみると
そこには、長蛇の列が・・。係りの人に聞いてみると1時間半くらい並ぶ、しかもその前に売り切れになるかも
当然、即決で諦めました。落ち着いたころに今度は早くに来ましょう。



まだ、桜は大丈夫です。桜の小道をぷらりぷらり。祇園の街角ではしっかり舞妓さんとすれ違っちゃいました。
有名なお寺の参道は観光客でいっぱいでしたがなんもない街角は静かです。



京都にはおいしい物がいっぱいあって迷うのだが、昼は軽くということで「にしんぞば」に
身欠きにしんとそばの味が絶妙です。
残念だったのは、出されたおそばには「にしん」の姿がほとんど見えませんでした。
「にしん」がおそばの下に隠れてしまっているのです。
これでは絵にならないので、上に出してあげました。



「錦市場」です。
お魚、漬物などの食料品の店が狭い道の両脇にびっしり並んでいます。
別に何か買おうという目的はないのですが市場って大好きです。

まだ時間があるのと歩き疲れたのでコーヒーで一休み。
オープンデッキでの風が気持ち良いです。

集合時間より1時間ほど前にホテルに到着したのだがロビーにはそれらしい人がいません。
フロントの方が「タイタニックの方々でしたら4Fの会場に何人か入ってます」とのこと
で、4Fに上がってみると「週刊タイタニック」と書かれた紙が張ってある「宴会場」を発見。
中では4,5名のいいおっさん達が船を並べていました。



初対面です。
とりあえずハンドル・ネームでお互いに挨拶。
(本名は、ほとんど知りません)
イメージそのままの人もいれば、まったく違う人もいます。



幹事さんと今回みんなが知り合う元となったポータルサイト・ホーム・ページの管理人さんが
名札を用意してくれました。
これで「安心」

その後、ポツリ・ポツリの造船業者がやってきて、そのたびに名前をお尋ねし「あ〜この人が」と妙な感激に
4時前には16名全員がそろいました。この辺が週刊を最後までやる人の集まりなんだなぁ。とつくづく

全員集まったところで自己紹介。
お〜 いつものネット上の文字の人の「生声」だ。
って変に新鮮。



宴会開始前に、まずは「てっちゃん」さんのエッチング製作実演です。

プリントは暗室作業のため予め現像してあります。薄い水槽に板を漬け込みます。
水槽内にはエアーとヒーターが入っていてブクブクと異様な音をたてています。

宴会場前の廊下で実演しているのですが普通だったら「やばい」です。
事情は知っていて下さっているのだとは思いますが、仲居さん達が遠くから不思議そうな顔で見ています。
音だけで変な臭いや煙が出ないのが幸いです。



10数分液に漬けておくとフィルムの貼っていない部分が溶けて穴が空きます。が
きれいに空かないところが難点で、後は筆で液を着けて集中攻撃です。
(はっきり言って「タイヘン」)
後は、フィルムを別の液で溶かして最後に水できれいにしてやっと完成。
エッチング・パーツが高いのに納得。



つづいて「ひでやんです!」さんによる糸鋸と彫金の実演です。
本当に糸のようなノコがあるんですねエ。それで、先ほどのエッチング・パーツと同じものを作ってしまいます。
これは真似できないと早々に思い手を出しませんでした。

今度は彫金です。
銅板にトントントンと打ち込んでいきます。早いです。繊細です。
あの顔、あの手からできる作品とは思えません。

廊下では変なもの広げて怪しい液体を使っているわ。
宴会場の中からは金槌の音が響いてくるわ。どうみても古都京都の老舗お宿にふさわしくありません。
どうも私たちの宴会場は、別のお客様とは「隔離」された場所のようです。
実は、あまりに別のお客を見ないのでもしや「貸切」かと思っていたのですが
お風呂に行ったら別のお客さんがたくさんいました。



今回、持ち込まれたのはタイタニックが6艘。
ほかに、完成した大和が1艘と作成中大和が2艘。

同じキットで作成しているのに同じでない。(他人から見れば同じかも)
未だ造船中の私にとっては参考にするとこだらけ。穴が空くほど見ちゃいました。



片側だけでは並べきれないので両側に並べています。

ケースは純正品ではありません。皆さん自作しています。すごいなあ。
しかも、自家用車での搬送です。



光っています。
右上の2艘とも電飾です。写真ではよく判りませんが窓から明かりが漏れています。
未だ造船中の私にとっては目の毒です。



皆さんが搬送に悩んでいるのに自分はなにも持ち込まないのは申し訳ないと
エントツだけ持ち込んだら、ちゃんとプレートを用意してくださいました。
プレートのほうが大きいです。お恥ずかしい。



京のお料理は綺麗ですね。桜のつぼみまで添えられています。
そうそう、帰宅後のニュースで「京都で料理人が料理に添えるため桜の枝を折って盗んだ」と捕まっていました。
こちらの料理人でないことを祈ります。



あやしい取引ではありません。
先ほど作成した大和用のエッチング・パーツの争奪戦です。
関連者にとっては、かなり貴重な品のようです。

お酌に周りながら改めて挨拶。日頃、お世話になっている人にもご挨拶。
やっとお会いできて感激ものです。
残念ながら今回出席できなかった人について情報収集。やっぱ、何人か気になる人がいます。

タイタニックの話題も事欠かないのだが、やはり完了したということで今や過去の話。
今の関心は「大和」に。実は、かなり多くの人達がそのまま「週刊大和」に流れ込んでいます。
で、大和の話題が結構出てくるのですが、どうも大和にはタイタニックと違った「魂」が存在するようです。
作成者数もタイタニックの比ではなく多いようです。
完了後には、大和の総会も開かれることになると思うが・・・恐ろしい。ような・・

宴会終了後は、4つの部会に分かれました。ある部会は朝方まで討論したとか。



京都の朝。東本願寺です。
朝食まで時間があったので1時間ほど朝の散歩をしてきました。



朝食。日本人に生まれてよかったなあ。とつくづく思います。

朝食後は、皆で撤収作業。1艘毎にエレベータで下ろして車に積み込みます。
クッションで周りを固めて固定。搬送の気遣いは相当なものです。

最後にみなさんと集合写真を撮ってお別れ。
幹事のあぷさん「おつかれさまでした」
ちなみにあぷさんはタイタニックも作っていない。大和もまだ手を出していないという不思議な人です。
まるで、幹事をするために存在してくださっているような。だから
これ以上語るのはやめましょう。



帰りは途中までmikamiさんが車に乗せてくれるというやさしいお言葉を下さって
おかげさまで大幅に交通費を浮かせることができました。
「mikamiさん。ありがとうございました。」

中央道をひたすら東に進みます。ちょうど桜が綺麗でたのしいドライブになりました。
途中で食べたのはソースカツ丼。これ食べて「東」に戻ってきたんだなぁ。と ひしひし

家に帰ってネットに書き込みしたら私が一番でした。「やったー」

それよりも、自分のタイタニック完成させなければ 最近ちとさぼってます。


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